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極運動

 

よみ方

きょくうんどう

英 語

polar motion

説 明

地球自転軸は歳差章動のように力学的に予測のできる運動だけではなく、予測不能な運動もしている。この運動をまとめて極運動あるいは揺動と呼ぶ。言い方を変えれば、極運動は自転軸が地球の形状の対称軸である形状軸に対して動き回る運動であるということもできる。つまり、極運動が起こると観測地点の緯度や経度が変化するのと同等の効果がある。z項も参照。
極運動には大気や水の質量分布の季節的変動による年周変化、430日程度の周期のチャンドラー揺動、ゆっくりと長期間にわたって変動する成分などが含まれている。
極運動の大きさを表すx, yは、UT1-UTCなどとともに地球姿勢パラメータとして国際地球回転観測事業(IERS)が発表することになっている。オイラー運動も参照。

2018年07月03日更新

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極運動
* 極運動による地球の極軸の変化。点線は2000年以降の毎日の極位置(数字は各年初の位置)を、また実線は1900年から2015年まで一年ごとに平均した極位置を表す。
片山真人「天体位置の表現」、シリーズ現代の天文学第13巻、福島・細川編『天体の位置と運動』第2版 2章 図2.16 (日本評論社)