天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

極冠

高

よみ方

きょくかん

英 語

polar ice cap

説 明

大気を持つ太陽系の固体天体(惑星・準惑星・衛星)の極域に形成される氷の塊。黄道面に対する自転軸傾斜角が大きくないときに、極域の平均日射量は低く温度が低いため、氷が大気から凝縮することで生成される氷の組成や成分はさまざまである。地球では南極大陸やグリーンランドの氷床を極冠ということができる。火星の南極、北極に極冠があることは古くから知られていた。極冠の成分として、火星大気の主成分である二酸化炭素か水の氷かが議論されていた。マーズエキスプレス探査機の観測から、極冠氷の大部分は水の氷であり、二酸化炭素の氷は表層を覆っている程度であることが明らかになった。冥王星には、大気成分が凍った、メタンと窒素からなる極冠が存在すると考えられている。

2018年03月07日更新

関連画像

火星の北極の極冠(NASA)