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プレートテクトニクス

中

よみ方

ぷれーとてくとにくす

英 語

plate tectonics

説 明

地球の表層部がいくつかの硬い岩板(プレート)に分かれており、それらがほとんど変形することなしにマントルの対流運動によって相互に水平運動(球面上では回転運動)していると考えるモデルのこと。1968年にフランスのルピション(X. Le Pichon)らによって提唱され、それまで観測されてきた地学現象が統一的に理解されるようになった。初めてプレートテクトニクスという言葉を用いたのはイギリスのバイン(F.J. Vine)ほか(1968)である。プレートとして運動するのは地殻とマントル上部からなる地表から約100 km の部分である。1912年にウェーゲナー(A. Wegener)が提唱した大陸移動説はプレートテクトニクスの先駆と考えられることも多い。しかし、ウェーゲナーの大陸移動説では大陸は海洋地殻に相対的に運動するのに対し、プレートテクトニクスでは海洋地殻も大陸もともにプレートを構成し一緒に移動をする点で、両者は基本的に異なっている。

2018年09月15日更新

関連画像

* 地球の特徴。プレート、マントル始めさまざまな要素の関連を示す。
阿部豊「水惑星の形成と進化」、シリーズ現代の天文学 第1巻、岡村・池内・海部・永原編『人類の住む宇宙』第2版 6.1節、図6.1(日本評論社)
地殻を構成するプレート群
https://ja.wikipedia.org/wiki/プレートテクトニクス