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プラネタリウム

 

よみ方

ぷらねたりうむ

英 語

planetarium

説 明

様々な時間や場所における星空および天体の運動を、観覧者をおおうドーム型のスクリーンに再現する装置。ドーム内に設置された装置のみでなく、ドームまで含めた設備全体、さらに、それを含む施設全体をプラネタリウムと呼ぶことも一般的である。そこから派生して、ドームや投影機を持ち運んで投影する移動式のものをモバイルプラネタリウムと呼んだり、単に星空を映す器具や家庭用のもの、さらにコンピューターやゲーム機などで星空を扱うソフトウェアもプラネタリウムと呼ぶようになっており、多義的に使われている。もともとプラネタリウムという言葉には、惑星(planet)に場所を表す接尾辞(-arium)がつけられ、惑星(の動き)を再現する場所という意味がある。

現在のプラネタリウムの投影法には大きく二つの方式がある。一つは、光源からの光を、星の位置に孔をあけた恒星原板を通過させてドームに映す光学式。もう一つはコンピューターの画面をプロジェクターでドームに映し出すデジタル式である。本来点像である恒星像の再現能力という点では、光学式がすぐれているが、デジタル式は映像投影機としての能力が高いので、大型のプラネタリウム施設では両者を併設することが多い。しかし映像を映し出すプロジェクターの能力が向上したことや、光学式は地上から見られる星空の再現に特化される上にドーム中央あたりで視界を遮りがちなため、より汎用性のあるデジタル式のみを設置する施設(主に中型〜小型)も増えている。

プラネタリウムでは、その夜の星空や天体の運行から、天文学・宇宙科学一般についてのさまざまな話題が取り上げられる。初期には解説者が生で解説を行なっていたが、コンピューターなどの進歩により、プラネタリウム本体や各種映像機器の自動化、さらには録音された解説によって投影を行なう施設も増えている。プラネタリウムでは、学芸員など専門職員がいるのが本来であるが、機器の自動化とともに専門職員を置かない場合や、運営自体を外注することも多い。従って体験できる内容や科学的レベルは施設によってまちまちなので、様々な施設を訪れ、自分の好みに合ったプラネタリウムを探すことをお勧めしたい。ちなみに、日本で稼働している一番古いプラネタリウム投影機は明石市立科学館のカール・ツアイス・イエナUPP23/3(2020年6月現在。1960年から兵庫県南部地震(1995年)の影響による中断を含み60年間稼働中)、日本最大のプラネタリウムドームは名古屋市科学館の内径35メートルで、世界最大のプラネタリウムドームとしても2011年にギネス登録されている。(2017年にロシアのサンクトペテルブルクにプラネタリウムワン(planetarium 1)という直径37メートルのドームシアターが作られている。)また、多摩六都科学館と四日市市立博物館のプラネタリウムは「最も多くの星を投影するプラネタリウム」として、郡山市ふれあい科学館スペースパークは「地上から一番高いところにあるプラネタリウム」としてギネス登録されている。

日本プラネタリウム協議会の調査によると、2015年現在で日本にはおよそ330の施設があり、世界2位のプラネタリウム保有国となっている。2018年度の全国のプラネタリウムの見学者総数は約889万人である。

 

日本プラネタリウム協議会のホームページ https://planetarium.jp
明石市立天文科学館プラネタリウム http://www.am12.jp/planetarium/setsubi/setsubi.html
名古屋市科学館プラネタリウム http://www.ncsm.city.nagoya.jp/visit/planetarium/about/

2020年07月09日更新

関連画像

プラネタリウム施設の一例。明石市立天文科学館。 (撮影:野田学)
光学式プラネタリウムの一例。名古屋市科学館で1962年から2010年まで使われていたツァイスIV型(左)と2011年以降稼働しているユニバーサリウムIX型(右)。IV型は二球式とも呼ばれ、ダンベルのような形で円筒形の部分に太陽、月、惑星の投影機が配置され、全てが機械的に連結されている。IX型はコンピューター制御のため惑星投影機を本体から分離させることが出来、足元に配置されている。その分だけコンパクトとなり一球式と呼ばれている。(クレジット:名古屋市科学館)