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写真乾板

 

よみ方

しゃしんかんぱん

英 語

photographic plate

説 明

ヨウ化銀や臭化銀などの感光乳剤をガラス基板上に塗布し乾燥させたもので、露光後に暗室にて現像と定着処理を行うことで写真像を記録できる。量子効率が1-2%程度しかなく、現像定着の化学処理の再現性の低さや入射光量と写真像の黒さの関係が単純な比例関係でないことが欠点であるが、比較的安価で変形の少ないガラス基板を用いているため、天体の位置や明るさの定量的な測定が可能である。その保存性と視認性の良さから、1980年代まで天体観測に広く利用されてきた。CCDの出現で現在はほとんど利用されなくなっている。写真乳剤相反則不軌も参照。

2019年10月06日更新

関連画像

* 東京大学木曽観測所のシュミット望遠鏡で撮影された、14インチ(35.5 cm)角の大型写真乾板
(撮影 岡村定矩)
* 大型シュミット望遠鏡で用いられていた天体写真専用の14インチ写真乾板の箱(アメリカのコダック社製)。乳剤の種類を示す型番号IIa-Oの a が astronomical の a で、天体写真用であることを示す。 (撮影 岡村定矩)