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光学くさび

 

よみ方

こうがくくさび

英 語

optical wedge

説 明

ガラスなどの光を透過する薄板の表面に、一方の端からもう一方の端に向かって一定の割合で光の透過率が変わるような処理をした光学素子。濃度を変えたコーティングをすることなどによって、透過率を変化させている。濃度を階段状に変えてあることが多く、そのような素子は階段くさび(step wedge)と呼ばれる。階段くさびは、写真乾板や写真フィルムの濃度から入射光強度を測定するために用いられる。階段くさびには非透過型のものもある。これは、階段状に濃度を変えて焼きつけた印画紙であると考えれば良く、焼きつけた写真(ポジ写真)と比較して、適切な焼き付け濃度であるかどうかを判定するために用いる。

一方、くさび型プリズム(optical wedge prism)のことを光学くさびと呼ぶこともある。くさび型プリズムは、頂角が非常に小さい薄型プリズムである。頂角が小さく薄型のため、入射光はほとんど色分散せずにプリズムの厚い方に屈折する。この性質を利用して、ある特定の方向に光線を曲げる用途に主に用いられる。

2018年03月06日更新

関連画像

非透過型の階段くさび。濃度を段階的に変えてあり、焼きつけた写真濃度を判定するために用いる。
http://marathon.csee.usf.edu/Mammography/DDSM/calibrate/step-wedge.jpeg