天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

[OⅢ線]

 

よみ方

おーすりーせん

英 語

O3 line

説 明

気相中にある2階電離した酸素原子が放出する禁制線
許容線と呼ばれる通常の放射は電気的な双極子放射に対応していて放射性遷移確率が高いが、禁制線は電気四重極子や磁気双極子としての放射性遷移に対応しており、遷移確率が低い。しかし、密度が低く衝突による逆励起確率が低い電離水素領域などでは重要な放射機構となる。禁制線であることを表すために、記号を[ ]で囲んで表す。電離水素領域や惑星状星雲中に観測される代表的なものは可視光域(436.3 nm, 495.8 nm, 500.7 nm)や赤外域(52 μm, 88 μm)にある。ガス星雲中で禁制線が重要な役割をはたすのは、一般にそれが光学的に薄く、比較的に星雲深部まで分光診断が可能であることによる。さらに、その輝線強度比から電子密度や電子温度あるいは化学組成についての情報が得られる。電気双極子放射電気四重極子放射も参照。

2018年04月12日更新

関連画像

*https://oriot.files.wordpress.com/2017/11/ngc7662-os-profile.jpg