天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ナスミス焦点

 

よみ方

なすみすしょうてん

英 語

Nasmyth focus

説 明

経緯台反射望遠鏡において、高度軸上に結像される焦点のこと。望遠鏡の不動点(方位軸と高度軸の交わる点)に、副鏡からやってきた光を高度軸方向に反射する鏡(第三鏡)を置くことで実現する。イギリスの技術者ナスミス(J. Nasmyth)が実用化した焦点のため、その名がつけられている。ナスミス焦点は高度軸上にあるため、望遠鏡の高度方向の動きには影響を受けない。方位軸周りには望遠鏡と一緒に動くことになるが、水平面上の動きであるため重力の影響を受けない。このため、安定した焦点であり、精度を要求する大型の装置を設置することができる。合成口径比(F比)は、カセグレン焦点とほぼ等しく、F/8からF/15程度である。焦点(望遠鏡の)も参照。

2018年04月12日更新

関連画像

*さまざまな望遠鏡焦点とその光学系配置
吉田道利「地上望遠鏡」、シリーズ現代の天文学第15巻、家他編「宇宙の観測I」5.1節 図5.1(日本評論社)