天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

運動星団

 

よみ方

うんどうせいだん

英 語

moving cluster

説 明

天球上での見かけの運動ベクトルがほぼ一致する恒星の集団。遠近感のため、天球上で1点(収束点)に収束するような固有運動を示す。このような星の集団は実際に空間的にも集合して星団をなしていると考えてよく、ほとんどが散開星団である。このため、属する恒星の年齢が比較的揃っている場合が多い。収束点が求まると、多くの星の固有運動視線速度のデータから星団の距離を収束点法によって求めることができる。ヒヤデス星団が有名で、太陽系から 46.34 ± 0.27 pc(151.1 ± 0.9 光年)の距離にある。太陽系に最も近い運動星団は、コリンダー(Collinder 285)で、おおぐま座運動星団とも呼ばれる。距離は25 pcで、北斗七星のほとんどの星を含む。この星団の広がりは太陽付近にまで及ぶが、固有運動や年齢の違いから、太陽はこの星団に属さないことがわかっている。運動星団では、収束点法を用いてその距離を精度良く求めることができる。

2018年04月11日更新

関連画像

ヒヤデス星団の固有運動