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ミリ秒パルサー

 

よみ方

みりびょうぱるさー

英 語

millisecond pulsar

説 明

自転周期1-10ミリ秒で10^4テスラ(=10^{8}ガウス)程度の磁場をもつパルサーをミリ秒パルサーと呼ぶ。通常の電波パルサーは数10ミリ秒以上の周期と10^8テスラ(=10^{12}ガウス)程度の磁場を持っており、年齢とともに自転周期が増加する。しかし、ミリ秒パルサーは宇宙年齢に匹敵するほどの年齢にも関わらず、通常のパルサーより自転周期が短い。この短い自転周期は、伴星からの質量降着により角運動量を獲得したためと考えられている (リサイクル仮説)。回転進化が長期間にわたって非常に安定なことから、重力波検出装置としても利用されており (パルサータイミングアレイを参照)、将来的には原子時計をしのぐ精度の長期的に安定な時刻標準として活用される可能性もある。

2018年10月01日更新

関連画像

ミリ秒パルサー
* ミリ秒パルサーの受信信号の例
細川瑞彦「時間の測定」、シリーズ現代の天文学第13巻、福島登志夫編『天体の位置と運動』第2版 1.2節 図1.8 (日本評論社)