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メイヨール望遠鏡

 

よみ方

めいよーるぼうえんきょう

英 語

Mayall telescope

説 明

アメリカのキットピーク国立天文台にある、口径4 m反射望遠鏡。リッチー-クレチアン光学系を採用している。主焦点カセグレン焦点が観測に使用されている。主焦点(焦点比F/2.7)には4枚構成の主焦点補正レンズが取り付けられるようになっており、モザイクCCDカメラにより35分角の視野を撮像できる。カセグレン焦点は副鏡を取りかえることで、焦点比F/7.8のリッチー-クレチアン焦点と、焦点比F/15の赤外線観測用焦点を切り替えられるようになっている。架台は、パロマー天文台の5 m ヘール望遠鏡で採用されたホースシュー式架台(極方向を観測できるよう、ヨーク式架台の極方向に馬蹄形軸受けを採用したもの)を変形させた、変形ホースシュー式架台を採用している。これは、ホースシュー式架台の馬蹄形軸受けを赤緯軸に近づけたものである。望遠鏡を建設した天文学者Nicholas Mayallにちなんで名づけらた。リッチー-クレチアン望遠鏡も参照。
ホームページ:https://noirlab.edu/public/programs/kitt-peak-national-observatory/nicholas-mayall-4m-telescope/

2022年01月31日更新

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    メイヨール望遠鏡
    https://www.noao.edu/outreach/media/photo/kpno/mayall/index.html