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光度階級

 

よみ方

こうどかいきゅう

英 語

luminosity class

説 明

星の光度の違いを区別するための分類。1940年代にヤーキス天文台のモルガン(W.W.Morgan)とキーナン(P.C.Keenan)によって導入された。明るい方からI(超巨星)、II(輝巨星)、III(巨星)、IV(準巨星)、V(主系列星、矮星ともいう)、VI(準矮星)に分けられる(図参照)。さらに、a,ab,bに細分類されたり、2つの光度階級の間をハイフンでつないで中間的な明るさが表されたりする。光度の違いは、バルマー線などのスペクトル線の幅の違い(絶対等級効果)によって見分けられる。超巨星は恒星大気の密度が低く、スペクトル線が一般に細いのに対し、主系列星では密度が高く、線幅が広がっている。準矮星金属量の低い種族 IIの主系列星に対応し、こういった星では特に大気の密度が高く、光度は低くなる。

2019年07月04日更新

関連画像

* 太陽から200パーセク以内にある約18000個の恒星のHR図。光度階級がよく分かる。
安藤弘康「星の明るさと色」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.1節 図1.4(日本評論社)(原図はSowell et al. 2007, AJ, 134, 1089)
* 絶対等級効果
安藤弘康「星の明るさと色」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.1節 図1.4(日本評論社)
光度階級の概念図
光度階級の概念図。 大脇 直明、磯部 琇三、斎藤 馨児、堀 源一郎著「天文資料集」(東京大学出版会)1989年