天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

線幅

 

よみ方

せんはば

英 語

line width

説 明

スペクトル線(輝線吸収線)の線輪郭の幅のこと(線幅を形成する機構については、線幅拡大を参照)。線幅を表す量として、半値全幅(FWHM。半値幅ともいう)、1/10全幅、ゼロレベル全幅(FWZM)などが用いられる。半値全幅は、スペクトル線の最大強度の半分の強度での幅である。天体のスペクトル線の場合、スペクトル線の中心付近の輪郭はスペクトル線を形成するガスの内部運動によるドップラー効果によって決まっていることが多く、ガウス関数で近似できる。半値全幅はガウス関数の標準偏差\sigmaと、FWHM=2\sqrt{2\log_e 2}\times \sigma \approx 2.35 \sigmaという関係がある。このため、半値全幅は天体の速度分散を表す指標としてよく用いられる。1/10全幅は、スペクトル線の裾野の広がりを示す量として用いられることがある。フォークト輪郭も参照。

2018年04月12日更新

関連画像

*線幅の定義。https://ned.ipac.caltech.edu/level5/Leo/Figures/figure4.jpeg