天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ラグランジュ点

高

よみ方

らぐらんじゅてん

英 語

Lagrange point

説 明

制限三体問題の特殊解。天体2(質量M2)が天体1(質量M1)の周りを円運動している場合に天体1と天体2を結ぶ線が固定するような座標系(x*-y*)を考えると、質量の無視できる天体3が静止したままでいられる場所が5つ存在する。これをラグランジュ点と呼ぶ。5つの内訳は、2天体の間に1つ(L1)、天体2の外側に1つ(L2)、天体1の外側に1つ(L3)、天体1・天体2と正三角形を作るようなところに2つ(天体2の進行方向側がL4、逆側がL5)である。
たとえば、トロヤ群小惑星太陽木星のL4、L5点に位置する。また、常時太陽を観測するSOHO衛星はL1付近に、太陽を立体視的に撮影するSTEREO衛星はL4とL5付近に、宇宙背景放射を観測するWMAP衛星はL2付近にある。

2018年06月19日更新

関連画像

ラグランジュ点
* 円制限3体問題における5つのラグランジュ点(2天体間の距離を1、2天体の質量比を9:1とした場合)。
大坪俊通「天体の軌道運動」、シリーズ現代の天文学第13巻、福島・細川編『天体の位置と運動』第2版 4章 図4.19 (日本評論社)