天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

アダムス, ジョン

 

よみ方

あだむす,じょん

英 語

John Couch Adams

説 明

英国の天文学者、数学者。コーンウォール生まれ(1819 – 92)。ケンブリッジ大学のまだ学生だった頃、天王星の運動表と観測との差が次第に拡大する事実を知った。未知惑星の重力による摂動作用が原因と確信してその研究に取り組んだ。その計算結果の要約を1845年の秋に王立天文官のエアリーとケンブリッジ天文台台長のチャリスに知らせたが、アダムスは二人との詳しい議論ができない内に、フランスのルベリエによる同じテーマの論文が同年11月に発表された。慌てた英国側は未知惑星の探索を急きょ開始した。一方、ルベリエからの要請を受けたベルリン天文台のガレは、1846年9月23日に未知惑星である海王星を発見してしまう。英国が遅れをとった理由はさまざまに議論されているが、近年の調査ではアダムスの研究態度と性格にも原因の一部があったという。
アダムスは海王星の研究のほか、月の平均運動の永年加速(王立天文学会のゴールドメダル受賞)、しし座流星群の軌道がテンペル・タトル彗星の軌道と一致することから、両者の起源が同一であることを示した研究など、天体力学の分野で大きな業績をあげた。1859年からずっとケンブリッジ大学教授を務めた。

2018年08月14日更新

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