天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

鉄隕石

高

よみ方

てついんせき

英 語

iron meteorite

説 明

鉄ニッケル合金を主成分とする隕石。隕鉄とも呼ぶ。天体での溶融を経験した隕石で、溶融のため金属鉄成分が沈降して集積したものと考えられる。ケイ酸塩鉱物結晶が多く含まれるものは、石鉄隕石と呼ぶ。隕鉄は、ニッケルやゲルマニウム、ガリウム、イリジウムなどの含有量によって、10あまりのグループに分類される。それぞれ異なる小天体に起源をもつと考えられている。ニッケルの含有量により、ヘキサヘドライト、オクタヘドライト、アタキサイトに分類される。ニッケル含有量が6.5-13%で鉄隕石の中では最も多いオクタヘドライトの断面には2種類の鉄ニッケル合金(カマサイトとテーナイト)による、ビドマンシュテッテン構造が見られる。ニッケル量が少なくカマサイトのみで構成されるヘキサヘドライトには、ビドマンシュテッテン構造は見られない。アリゾナのバリンジャークレーターの周囲では鉄隕石であるキャニオン-ディアブロ隕石が発見されており、約5万年前に鉄質の小天体が衝突して形成されたと考えられる。

2018年03月26日更新

関連画像

鉄隕石(キャニオンディアブロ)
http://www.meteoritesusa.com/meteorite-information/