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イオン-分子反応

 

よみ方

いおんぶんしはんのう

英 語

ion-molecule reaction

説 明

気相中のイオンと分子との反応。 イオンが分子に接近すると、イオンによる電場で分子が分極して双極子モーメントが誘起される。 この誘起双極子とイオンとの間に働く引力ポテンシャルは距離r-4乗の依存性をもち、中性分子同士に働く引力ポテンシャル(おもに分散力、配向力、誘起力)の依存性r-6乗よりも遠距離まで及ぶ。その結果、衝突断面積が大きくなり、反応速度が高くなる。しかも、イオン分子反応の速度定数は温度にほとんど依存しない。 この二つの点で、低温、低密度の極限状態にある分子雲中で、非常に効果的な反応であり、 分子雲における多種多様な分子生成に重要な役割を果たしている。星間化学星間分子光解離領域も参照。

2018年03月10日更新

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