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インテグラル衛星

 

よみ方

いんてぐらるえいせい

英 語

INTEGRAL satellite

説 明

(INTErnational Gamma-Ray Astrophysics Laboratory)
ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が米国、ロシア、チェコ、ポーランドの協力のもとに2002年10月17日にカザフスタン・バイコヌール宇宙基地からProton-DM2ロケットで打ち上げられ、2019年現在も観測を続けているガンマ線天文衛星。
重さ4トンの大型衛星で、軌道傾斜角51.6度、遠地点高度153,000 km、近地点高度9,000 km、軌道周期72時間の長楕円軌道に投入されており、うち64時間は高度が40,000 km以上となって、放射線帯を避けて観測ができる。
主な搭載機器は、19個のゲルマニウム結晶を用い、18 keV-8 MeVの範囲をカバーしエネルギー分解能の高いSPI (Spectrometer on INTEGRAL)、16,384個のテルル化カドミウム結晶と4,096個のヨウ化セシウム結晶の2層で15 keV-10 MeVをカバーし、角分解能が12分角のIBIS (Imager on-Board the INTEGRAL Satellite)、3-35 keVをカバーするマイクロストリップガス検出器を備えたJEM-X (Joint European X-ray Monitor)と呼ばれるコーデッドマスクを備えた3種類の検出器と、口径5cmの光学望遠鏡OMC (optical camera on-board INTEGRAL)である。
かに星雲からのガンマ線の偏光の測定、超新星1987A(SN1987A)からのチタン44輝線の検出、ガンマ線バーストの測定など、多くの成果を上げている。

ホームページ:http://sci.esa.int/integral/

2019年08月25日更新

関連画像

インテグラル衛星の想像図
(http://sci.esa.int/integral/30907-artist-s-impression-of-integral/)
*インテグラル衛星の検出器の配置。
(http://sci.esa.int/integral/59693-integral-celebrating-fifteen-in-space-infographic/ より作成)