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IRCS

 

よみ方

あいあーるしーえす

英 語

Infrared Camera and Spectrograph

説 明

すばる望遠鏡の近赤外線撮像分光装置。観測波長は0.9-5.6\,\mu {\rm m} で撮像、グリズム分光、およびエシェル分光(最高の波長分解能 =20000)の3つの観測モード持つ。1024\times 1024画素のインジウムアンチモン赤外検出器(ALADDIN-III)を撮像、グリズム分光とエシェル分光のそれぞれに使用している。すばる望遠鏡の補償光学(AO)を利用することが可能で、大気ゆらぎの影響を除いた撮像および分光観測ができる。当初は、カセグレン焦点に設置されていたが、36素子AOが188素子AOに更新されるのに伴いナスミス焦点に移設された。シリコンのイマージョングレーティング(高屈折率の媒質中で干渉させることにより同じサイズでも高い波長分解能を実現できる回折格子)を用いて最高波長分解能が7万のエシェル分光を実現する計画が進行中である。
ホームページ:http://subarutelescope.org/Observing/Instruments/IRCS/index.html

2018年09月17日更新

関連画像

すばる望遠鏡の近赤外線撮像分光装置IRCSの内部。観測装置内部は黒く塗装されるが、写真は塗装前の状態。
(山下卓也氏撮影)
* IRCSの光学系配置図
佐々木敏由紀「天体観測装置」、シリーズ現代の天文学第15巻、家・岩室・舞原・水本・吉田編『宇宙の観測I』第2版 7.2節 図7.11 (日本評論社)