天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

イメージスライサー

 

よみ方

いめーじすらいさー

英 語

image slicer

説 明

望遠鏡焦点面上の天体像を複数の短冊状に分割して、分光器の入射スリットに導入する光学素子。ボウエン-ウォルラーベン型とリチャードソン型に大別される。ボウエン-ウォルラーベン型は焦点面に配置した細長い斜平面鏡群と対向するプリズムまたは反射鏡により、二次元像を短冊状にスライスしてスリット上に一列に再配置する光学系で、恒星分光だけでなく拡がった天体の分光に用いることもできる。リチャードソン型は、一対の円柱レンズを用いて星像に非点収差を発生させ、各レンズの曲率中心をスリット幅分ずらすことによって非点収差像を順次シフトさせ、スリットからあふれた星像の光を最終的にはスリットに導入する光学系で、主に恒星分光に用いられる。

2018年04月12日更新

関連画像

イメージスライサー
ボウエン型イメージスライサー(UKATC)
*ESO VLTの赤外線分光器SINFONIで用いられたボーウェン型イメージスライサーの原理図
佐々木敏由紀「イメージスライサーとマイクロレンズアレイ」、シリーズ現代の天文学第15巻、家他編「宇宙の観測I」6.9節 図6.38(日本評論社)