天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

国際天文学連合

高

よみ方

こくさいてんもんがくれんごう

英 語

International Astronomical Union(IAU)

説 明

国際協力を通じてあらゆる側面から天文学の発展を図ることを目的として、1919年に設立された非政府の世界組織。国際科学会議(ICSU)に属する30の国際学術団体の一つである。天文学者を代表する国の機関が加盟するナショナルメンバーと、個人として加入する個人メンバーから構成される。日本は設立の翌年、1920年にナショナルメンバーとして加盟した。2017年時点で、ナショナルメンバーは79か国(地域を含む)、個人会員は12638名である。このうち日本人の会員は732名で、アメリカ、フランスに次いで第3位である。IAUの研究活動は、研究分野ごとに設置された9の部会と、その下にある、より専門化された53のテーマ別委員会および50あまりの作業部会で行われる。総会は3年に1度、世界各国を回って開かれる。日本では1997年に京都で開催された。2006年にプラハで開催された総会では、惑星の定義が採択され、冥王星を惑星ではなく準惑星という新しい天体種族に分類したことが話題となった(その後、冥王星型天体という新しい種族名が決められた)。
2009年にユネスコと行った「世界天文年(International Year of Astronomy)」の活動が成功したことを受けて、それ以降教育普及関連の活動にを活発に行っている。2009年のリオデジャネイロで開催された総会で、 2010-2020年の10年戦略計画「発展のための天文学」が採択され、それを受けて2011年にはケープタウンの南アフリカ天文台に「社会発展のための天文学推進室(OAD: Office of Astronomy for Development)」が開設された。さらに続いて、2012年には日本の三鷹の国立天文台に「国際普及室(OAO: Office for Astronomy Outreach)」が、2015年にはオスロのノルウェー科学アカデミーに「若手支援室( OYA: Office for Young Astronomers)」が設置された。2018年のウィーンで開催された総会で、「発展のための天文学」を引き継ぎ更に発展させる2020-2030年の戦略計画(IAU Strategic Plan 2020-2030)が採択された。
IAUはまた、スミソニアン天文台(ハーバード大学天文台も参照)が運営する天文電報中央局の、新天体に関する天文電報(IAU Circular)の発行も支援している。
ホームページ:http://www.iau.org/

2018年09月27日更新

関連画像

2006年のIAUプラハ総会における「惑星の定義」の議決風景
2020-2030年の戦略計画の表紙
https://www.iau.org/static/education/strategicplan-2020-2030.pdf