天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

静圧軸受け

 

よみ方

せいあつじくうけ

英 語

hydrostatic bearing

説 明

軸受けの受け側と軸側との間に液体を挟むことで、受け側と軸側とが直接触れ合わないようにした軸受けを指す。液体としては粘性の低いオイルが用いられる。オイルは、静圧軸受けの受け側(パッド)に常に一定の圧力で供給され、パッド周囲に常時流れ出ている。このときに形成される油膜で、駆動軸あるいは駆動レールなどがパッドから浮く。静圧軸受けは、摩擦抵抗が非常に小さく、超低速から高速まで極めて滑らかに動く。またコンパクトかつ非常に堅牢である。このため、重量物を精密かつ滑らかに駆動する必要のある大型望遠鏡の軸受けとして一般的に用いられている。

2018年09月05日更新

関連画像

*静圧軸受けの概念図(左)と、高度軸の静圧軸受けの例(右)。右では二つのパッドで高度軸の駆動レールを支えている。
吉田道利「地上望遠鏡」、シリーズ現代の天文学第15巻、家・岩室・舞原・水本・吉田編『宇宙の観測I』第2版 5.1節 図5.10 (日本評論社)