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ハギンス

 

よみ方

はぎんす

英 語

Huggins, William

説 明

イギリスの天文学者(1824-1910)。恒星星雲分光観測を行った19世紀のアマチュア天文学者で、30歳のときにロンドン郊外に私立天文台を建て、望遠鏡に分光器をつけて眼視、のちに写真で天体のスペクトルを観測する方法を開発した。ドイツのキルヒホッフ(G. Kirchhoff)とブンゼン(R. Bunsen)がスペクトルに現れる吸収線輝線の関係を見つけていたので、天文台に化学装置と電池を置いて実験室データと望遠鏡分光を較べた。ガスは輝線を示す一方、星は吸収線を示すことから、たとえばアンドロメダ銀河は星でできた天体であり、オリオン星雲はガスでできた天体であることなどが判別できた。またドップラー効果視線速度を測ることも開始した。夫人のマーガレットも協力しており、女性天文学者である。王立天文協会ゴールドメダル、王立協会ゴールドメダルなどを受賞。

2018年08月15日更新

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