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ホイル

 

よみ方

ほいる

英 語

Hoyle, Fred

説 明

イギリスの天文学者(1915-2001)。定常宇宙論を提唱したほか、星の内部におけるヘリウム燃焼理論、元素の起源論、生命パンスペルミア説を唱えた。SF小説と科学普及評論書でも高名。イギリス西ヨークシャー州ブラッドフォード近郊で生まれ、ケンブリッジ大学に学ぶ。ケンブリッジ大学天文学研究所を主管した。
星への星間物質降着をリットルトン(R. Lyttleton)とともに扱った後、星のヘリウム燃焼で炭素と酸素ができる反応で、原子核に新らしいエネルギー準位があることを見つけて三重アルファ反応の理論をつくった。星による元素の起源をバービッジ夫妻(J. & M. Burbidge)とファウラー(W.A. Fowler, 原子核実験家)とともに大冊B2FH論文にまとめた。膨張宇宙論を「ビッグバン」と揶揄して、否定した。ホイルはボンディ(H. Bondi)、ゴールド(T. Gold)とともに定常宇宙論者で、それに対応するホイル-ナーリカー論文があり、三重アルファ反応を根拠にして調和ある宇宙、人間原理の宇宙論を展開した。また宇宙からの生命飛来のパンスペルミア説を主張し、ウィクラマシン(C. Wickramasinghe)と共著の『インフルエンザは空から来る』はベストセラーになった。

2018年04月08日更新

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