天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

水平分枝

 

よみ方

すいへいぶんし

英 語

horizontal branch

説 明

HR図に現れる恒星の系列の一つ。小質量星が中心部でのヘリウム燃焼段階に達すると、赤色巨星よりも光度の低い恒星として安定的に輝く。この段階の光度はヘリウム燃焼の始まる中心核で決まるためほぼ一定となるが、温度は外層の質量や金属量によるためHR図上で水平な系列を示す。特に、金属量の低い球状星団などでは顕著にみられる。一方、金属量が高いと低温の領域に集まるため、系列というよりは塊(クランプ)に近くなる。

2018年08月17日更新

関連画像

球状星団M3(左)と47 Tuc(右)の色-等級図。47 TucはM3よりも金属量が多いので、水平分枝が短い。M3の色-等級図で水平分枝にギャップが見られるのは、星団型変光星がそこに位置するため慣例として描かれないため。このギャップの左にある星を青い水平分枝星、右にある星を赤い水平分枝星という。
斎尾英行「中小質量星の進化」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』4章 図4.6 (日本評論社)