天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ハーシェル宇宙天文台

 

よみ方

はーしぇるうちゅうてんもんだい

英 語

Herschel Space Observatory

説 明

遠赤外線およびサブミリ波を用いて主に低温宇宙を観測するためにヨーロッパ宇宙機関(ESA)が中心となって開発した天文衛星。 2009年5月14日にプランク衛星と相乗りで打ち上げられ、太陽-地球の ラグランジュ点(L_2に投入された。口径3.5mの望遠鏡で波長55-672μm の 赤外線およびサブミリ波を観測する。サブミリ波を観測する衛星として 初めてのものである。撮像分光カメラ(PACS: 観測波長=55-210μm)、 分光測光撮像装置(SPIRE: 観測波長=194-672μm)、遠赤外線ヘテロダイン受信機を用いた分光計(HIFI: 観測波長=157-212 μm と 240-625 μm)の3台の 観測装置を搭載している。2009年6月14日にファーストライトを行い、 2013年4月29日に冷却用の液体ヘリウムがなくなり、科学運用を終了した。 星形成の現場が分子雲に普遍的に存在する長いフィラメンの形をした高密度領域であることなど、天文学的に重要な多くの知見を発見した。 2017年時点では宇宙望遠鏡としては最大口径の人工衛星である。 この衛星の名前は天王星赤外線放射を発見した英国の天文学者ウィリアム・ハーシェルにちなんでいる。
ホームページ:http://www.esa.int/SPECIALS/Herschel/index.html, http://herschel.esac.esa.int/

2018年03月25日更新

関連画像