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ヘール望遠鏡

 

よみ方

へーるぼうえんきょう

英 語

Hale Telescope

説 明

1928年にロックフェラー財団から受けた600万ドルの資金援助により、パロマー天文台に建設された口径200インチ(508cm)の望遠鏡。資金獲得に尽力した天文学者ヘール(G.E. Hale)の名前がつけられた。最近では「ビッグ・アイ」とも呼ばれる。ヘール望遠鏡は1948年に完成したが、それまでの最大の望遠鏡の口径は100インチであったので、集光力は一挙に4倍となった。第2次世界大戦後まもなくの完成であったが、現代の大口径望遠鏡に必要な技術の多くがこの望遠鏡で実現した。主鏡を蜂の巣構造にして軽量化を図るハニカム鏡の技術、センターセクションを挟む鏡筒の先端位置と反対の主鏡セル位置での鏡筒のたわみを同じにして姿勢による光軸ずれを防ぐセルリエトラス構造、軸のスムースな動きを可能にする静圧軸受け、などである。ヘール望遠鏡は、1993年に口径10mのケック望遠鏡ができるまで、実質上世界最大の光学望遠鏡として世界の天文学の先端にあった(1976年にロシアで口径6mの望遠鏡が建設されたが、所期の性能を実現できなかった。特別天体物理天文台を参照)。ヘール望遠鏡はカリフォルニア工科大学、アメリカ航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所、およびコーネル大学が共同で運用している。
ホームページ
http://www.astro.caltech.edu/palomar/about/telescopes/hale.html

 

 

2018年10月06日更新

関連画像

夜間に長時間露光したヘール望遠鏡とドーム
http://www.astro.caltech.edu/palomar/about/telescopes/hale.html
5 mヘール望遠鏡。ホースシュー式架台である。
http://web.ipac.caltech.edu/staff/jarrett/palomar_big_eye.jpg