天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

H𝛂グレイン

 

よみ方

えいちあるふぁぐれいん

英 語

H𝛂 grain

説 明

太陽の彩層に見られるネットワーク構造の内側にH𝛂線で観測される暗点。この暗点は、H𝛂線の中心波長から0.6Å程度だけ短波長側で観測されることから、音速が10 km s-1程度の彩層内を超音速で上昇する構造である。この暗点は、約3分の周期で強度が変化して現れたり消えたりする。この変化は、カルシウムのHK線で見える輝点の変動と同期している。光球下から発生した音波が彩層に伝播する際に衝撃波化し、この衝撃波によって彩層が加熱された結果としてHK線で輝点が観測されたと解釈されている。H𝛂グレインとカルシウム輝点の関係はまだよくわかっていない。

2018年09月16日更新

関連画像

*Hα-0.5Åの単色像(右)で見られる彩層ネットワーク内部のHαグレイン。
黒河宏企「彩層」、シリーズ現代の天文学第10巻、桜井・小島・小杉・柴田編『太陽』 5.2節 図5.19(日本評論社)