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GONGネットワーク

 

よみ方

ごんぐねっとわーく

英 語

Global Oscillation Network Group

説 明

太陽内部構造とそのダイナミックスを太陽の5分振動を使って日震学的手法により明らかにすることを目的として、世界6か所に設置された同じデザインの望遠鏡で構成される観測ネットワークの名称。口径2.8 cmの小型の望遠鏡とリオフィルターマイケルソン干渉計の組み合わせからなる狭帯域フィルターで構成される観測装置により、676.8 nmにあるNiの吸収線で太陽光球の偏光観測を行い、強度、ドップラー速度、視線方向磁場を太陽全面に対して取得している。 日震学的手法で精度の高い測定を行うには、長期間の連続観測データが必要となる。望遠鏡は晴天率の高い、スペイン・カナリー諸島のテイデ天文台、西オーストラリアのリアマンス太陽天文台、米国カリフォルニアのビッグベア太陽天文台、米国ハワイのマウナロア太陽天文台、インドのウダイプール太陽天文台、チリのセロトロロ汎米天文台に設置されており、各地で晴天であればほぼ連続観測という観測環境が得られる(実際のデータ取得率はおよそ90%程度)。観測ネットワークは代表であるアメリカ国立太陽天文台により整備され、設置される観測装置のホストとなる天文台の協力で運用されている。1995年より観測が開始され、2001年に装置のアップグレードを経て現在(2017)に至っている。GONGネットワークで取得されたデータの分析から、精度の高い太陽対流層の角速度分布が得られた。
ホームページ:http://gong.nso.edu/
日震学5分振動(太陽の)も参照。

2019年02月06日更新

関連画像

GONGネットワークを構成する一つの観測所(オーストラリアのリアマンス太陽天文台)(左)と観測所内の観測装置(右)。(クレジット:アメリカ国立太陽天文台)
http://gong.nso.edu/instrument/