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グリッチ

 

よみ方

ぐりっち

英 語

glitch

説 明

中性子星は自転しているためパルス状の電磁波が観測されるが、そのパルス周期が突然ジャンプして速くなり、その後ゆっくり以前の値に近づいていく現象。
中性子星の内部は超流体になっており、ちょうど水をいれたバケツを回すように、外殻(バケツ)の回転に内部(水)の回転が追いついていかない。内部と外殻の回転速度の差が臨界値より大きくなると、内部-外殻間に突然、外殻がもつ角運動量が内部に輸送され両者の回転速度が等しくなる。これがグリッチの原因と考えられる。パルス周期のジャンプや緩和時間の観測から、超流体の量や超流体と通常物質との相互作用について情報が得られる。

2018年04月08日更新

関連画像

ベラパルサーのスピンダウン。図上部には14年間にわたる回転振動数νが示されている。図下部では加点振動数の時間変化率の一定値が差し引かれており、6回のグリッチが明らかである。
(http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1999/pdf/19990102.pdf)