天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ガス星雲

高

よみ方

がすせいうん

英 語

gaseous nebula

説 明

星ではなく、ガスが発光体(もしくは吸収体)となって観測される雲状の天体のことを一般的に表す言葉。
自ら発光している星雲を輝線星雲あるいは発光星雲と呼び、近くにある星の光を散乱して光っている星雲を反射星雲と呼び、その両者をまとめて散光星雲と呼んでいる場合が多い。高温の白色矮星を取り巻く膨張電離ガスを(歴史的に)惑星状星雲と呼ぶ。星の周りの電離水素領域や惑星状星雲などは主に電離ガスが輝いている。ガス星雲の一種である暗黒星雲は、ガス中に含まれるダストが背後から来る光を遮るので、天球面上において暗黒の領域として観測される。超新星残骸もガス星雲に含める場合がある。

2018年10月04日更新

関連画像

発光星雲(電離水素領域)であるオリオン大星雲M42(下)と反射星雲NGC 1977(上)。電離水素領域は水素のHα線により赤く見え、反射星雲は反射・散乱の効果で青く見えている。
東京大学木曽観測所の105cmシュミット望遠鏡で撮影
ガス星雲
オリオン大星雲M42。明るい部分の中にガスを電離している誕生間もない若い星がある。
(国立天文台)