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ガンマ線バースト

 

よみ方

がんませんばーすと

英 語

gamma-ray burst

説 明

米国の核実験探知衛星 「Vela」が発見したガンマ線の突発現象。秒程度から数時間にわたってガンマ線がバースト的に放出され、その後数日間にわたりアフターグロー(残光)が観測されることもある。ガンマ線バーストの継続時間の分布は長いものと短いものの二山分布になるため、継続時間2秒程度を境に、ロングガンマ線バースト、ショートガンマ線バーストと呼ぶことがある。

X線のアフターグローの観測からガンマ線バーストが天の川銀河銀河系)外の現象であることが判明し、宇宙最大のエネルギーが解放される現象であることが判明した。ある種のガンマ線バーストはIc型超新星爆発(通常の大質量星の爆発と異なり、爆発の前に水素やヘリウムの外層を吹き飛ばした恒星が起こしたもの)と考えられる。このタイプで星が非常に重い場合には極超新星爆発(ハイパーノバ)を起こすが、それと関連していることが確実視されるようになった。

また、二重中性子星連星が合体して生じた重力波LIGOVIRGOによって検出されたときにもガンマ線バーストが発生し、キロノバが出現することが確認された。
マルチメッセンジャー天文学突発天体も参照。

2019年05月13日更新

関連画像

ガンマ線バーストの想像図
http://tac.astron.s.u-tokyo.ac.jp/~totani/grb_image/index.html
極超新星爆発を起源とするガンマ線バーストの模式図(京都大学・戸谷友則)
http://groups.astron.s.u-tokyo.ac.jp/totani/grb_image/index.html
ガンマ線バーストの継続時間の分布。2秒より短いものをショートガンマ線バースト、長いものがロングガンマ線バーストと呼ぶ。(原図:C. Kouveliotou et al., Astrophys. J. 413, L101-L104, 1993)