天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

銀河回転

高

よみ方

ぎんがかいてん

英 語

galactic rotation

説 明

渦巻銀河レンズ状銀河の中心に対して円盤部が示す回転運動。軸対称を仮定すると、銀河回転は銀河中心からの距離の関数として示すことができる。これを銀河の回転曲線と呼び、渦巻銀河の運動学的特徴を表す重要な観測量の一つである。天の川銀河銀河系)場合、太陽系周囲の恒星の典型的な運動(局所静止基準)は、概ね、銀経90^{\circ}銀緯0^{\circ}の方向に220\,{\rm km\,s}^{-1}で回転しているとされ、これが1つの基準となる。この数値が正しければ太陽系が天の川銀河の中心周りを1周するのに要する時間は約2.4億年となるが、新たな観測により1割程度短いという研究結果も増えてきている。また、天の川銀河では円盤部の天体も非円運動をしているとする観測結果も多く、「回転」という単純な言葉から受ける印象と現実は異なっている可能性がある。回転曲線(銀河の)銀河円盤も参照。

2018年09月16日更新

関連画像

*銀河系の回転曲線。
本間希樹「銀河系の運動」、シリーズ現代の天文学第5巻、祖父江・有本・家編『銀河II』第2版 2.2節 図2.14(日本評論社)
(原図はHonma & Sofue 1997, PASJ 49, 453)

*レンズ状銀河NGC,3115の回転曲線と速度分散。
家正則「渦状腕の発生と成長」、シリーズ現代の天文学第5巻、祖父江・有本・家編『銀河II』第2版 9.2節 図9.9 (日本評論社)