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フラウンホーファー線

高

よみ方

ふらうんほーふぁーせん

英 語

Fraunhofer line

説 明

1814年にドイツのフラウンホーファー(J. von Fraunhofer)が発見した太陽の 可視光スペクトル中に見られる多数の暗線。フラウンホーファーは、雨戸にあけた直線状のスリットから導いた太陽光をプリズムに当て、プリズムの直後 に置いた望遠鏡で太陽スペクトルを拡大して暗線について詳細に調べた。 太陽スペクトル中の暗線の存在については、イギリスのウォラストン (W. H. Wallaston)が1802年に気がついていたが、その詳細はフラウンホーファー まで調べられなかった。フラウンホーファーは特に目立った9本の暗線にアルファベットを用いて名前をつけた。このうちC線は水素Hα線、D線は ナトリウム線、F線は水素Hβ線、H線やK線はカルシウム起源の線として 知られ、これらの名前は現在も使われている。また、D線の波長の決定には、自身で開発した回折格子を使っている。フラウンホーファーは太陽だけでなく、 他の恒星の光も分光して暗線の性質について調べ、その波長位置は太陽とは かなり異なっていることを見出している。

2018年09月16日更新

関連画像

*京都大学飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡で撮影された太陽の可視光スペクトル。
シリーズ現代の天文学 第10巻、桜井・小島・小杉・柴田編『太陽』 口絵4(日本評論社)
アリゾナ州キットピークにあるアメリカ国立太陽天文台のMcMath-Pierce 太陽望遠鏡で撮影した太陽の高分解能スペクトル。可視光全域(波長400-700 nm)が折りたたんで表示されている。6 nmをカバーする帯が50本ある。
https://www.noao.edu/image_gallery/images/d5/sunx.jpg をもとに補足