天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

禁制線

 

よみ方

きんせいせん

英 語

forbidden line

説 明

天体のスペクトルにみられる輝線をその発生機構で分類した一種。ガス星雲に見られることが多いので星雲線と呼ばれることもある。一般に、原子内の電子が 下位のエネルギー準位に遷移すると、エネルギー差に相当する波長の輝線が発生する。 電気双極子放射による遷移が禁止されている場合でも、より高次の磁気双極子放射や電気四重極子放射による遷移(禁制遷移)が可能な場合がある。このような、電気双極子放射以外によって発生する輝線を 禁制線という。禁制線の自然遷移確率は1 秒当たり 10^{-4} から10^{-2} 程度であり、 許容線に比べてはるかに小さい。 許容線と区別するために、禁制線は [ ] で囲んで表記する。たとえば [OII]λ3727。 許容線と禁制線の中間的な遷移確率で放射される半禁制線と呼ばれる輝線もある。

2018年03月11日更新

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