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フィネス

 

よみ方

ふぃねす

英 語

finesse

説 明

2枚の相対する平行平面ミラー間の干渉を利用して分光する ファブリー-ペローエタロンの性能指標の 一つ。平行平面ミラー間の有効反射回数に相当し、 平面ミラーの反射率が高いほど大きな値となる。 もう一つの重要な指標は、平行平面ミラーの間隔を光の波長で割った 数 n(次数と呼び整数)である。ファブリー-ペローエタロンの透過率は、 この整数条件を満たす(ほぼ)周期的な波長でピークを示す(図参照)。 隣り合った次数の透過率のピークの間をフリースペクトル範囲 と呼ぶ。透過プロファイルの半値全幅\Delta\lambdaとして、フリースペクトル範囲lとの比、N=l/\Delta\lambdaをフィネスと呼ぶ。平行平面ミラーの間隔が一定の 条件でフィネスが大きくなると、透過率ピークの分布(間隔)は 一定のまま透過率ピークの形状が細くなる。逆にフィネスが一定で 平行平面ミラーの間隔を広げていくと、図の透過率プロファイル を横方向に圧縮した形状となる。いずれの場合も、透過プロファイルの 半値幅\Delta\lambdaが小さくなり、波長分解能 R =\lambda/\Delta\lambdaは大きくなる。

2018年03月21日更新

関連画像

フィネス
ファブリー-ペローエタロンの規格化透過率と、フィネス、自由スペクトル領域、波長分解能の関係。(山下卓也氏作成)