天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

エリス

高

よみ方

えりす

英 語

Eris

説 明

2003年に海王星より遠方で発見され、2005年に冥王星より大きいことがわかった天体。惑星の定義が改訂される一因となった。カリフォルニア工科大学のマイケル・ブラウンらのグループにより、2003年に観測されたのち、大きな太陽系外縁天体で、もともと2003UB313という仮符号で呼ばれていた。軌道長半径離心率軌道傾斜角はそれぞれ68.0 au、0.434、43.9度である。近日点距離、遠日点距離はそれぞれ38.5 au、97.6 auである。現在は遠日点付近をゆっくりと移動している。
エリスは太陽系外縁天体の中では、海王星などの重力散乱の影響で軌道離心率、傾斜角が大きくなった散乱円盤天体に属する。
ハッブル宇宙望遠鏡の観測などをもとに推定されている直径は2400 kmである。2006年にはエリスに衛星が発見されて、その後エリスの命名と同時にディスノミア(Dysnomia)と命名された。エリスはギリシャ神話では不和の女神であり、ディスノミアはその娘の無法の女神である。エリスの発見が惑星の定義をめぐる争いを引き起こしたことも、この命名の理由と言われる。ディスノミアの軌道から求められたエリスの平均密度は2300\,{\rm kg\,m}^{-3}で、冥王星に近い。軌道要素も参照。

2018年04月18日更新

関連画像

ハッブル宇宙望遠鏡の撮像したエリスと衛星ディスノミア(NASA,ESA)