天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

エンセラダス

高

よみ方

えんせらだす

英 語

Enceladus

説 明

土星から23万8000 kmのところを周回している直径500 kmの衛星。エンケラドス、エンケラドゥスとも書く。氷に覆われている反射率の高い天体で、質量は1.08\times 10^{20}\,{\rm kg}、密度は1610\,{\rm kg\,m}^{-3}である。エンセラダスの表面は、衝突クレーターの多い古い地域と、クレーターが少なく割れ目のある新しい地域に分かれる。ボイジャー探査機は、エンセラダスに氷地殻の水平運動による横ずれ断層を発見している。カッシーニ探査機の観測から、南極付近の割れ目タイガーストライプス(Tiger Stripes)は周囲よりも温かく、ガスや氷粒子を吹き出していることが明らかになった。カッシーニ探査機はその噴出物の中を飛行して質量分析機でガスを分析し、二酸化炭素、塩化物、有機物などが含まれていることを発見した。 土星との潮汐作用によりエンセラダス内部が潮汐加熱されて南極域に地下海が存在すると推測されている。この地下海が生命の存在環境の候補となっている。エンセラダスから放出されたダストは、土星のEリングの源になっている。

2018年04月18日更新

関連画像

エンセラダスの表面と内部構造モデル(NASA)
土星のEリングとエンセラダス(NASA)