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EGRET検出器

 

よみ方

えぐれっとけんしゅつき

英 語

Energetic Gamma Ray Experiment Telescope (EGRET) detector

説 明

コンプトンガンマ線衛星に搭載されたGeV領域ガンマ線の検出器。スパークチェンバーとNaIシンチレーション検出器を用いたカロリメータ、および反同時計数検出器を備え、ガンマ線を検出器内で起こした対生成過程でつくられた電子陽電子およびそのカスケードシャワー粒子の飛跡をスパークチェンバーでとらえてガンマ線の入射方向を、カロリメータでカスケードシャワーの電離損失を測定してガンマ線のエネルギーをそれぞれ再構成する。1999年に発表された第3カタログには271個のガンマ線源が掲載されている。同定されたガンマ線源で最も多いのはブレーザー型の活動銀河であるが、約半数近くは未同定となっている。
ホームページ:https://heasarc.gsfc.nasa.gov/docs/cgro/egret/

2019年06月08日更新

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    EGRET検出器の写真と原理
    https://imagine.gsfc.nasa.gov/features/bios/thompson/egret.html