天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ダーティーマップ

 

よみ方

だーてぃーまっぷ

英 語

dirty map

説 明

開口合成電波干渉計で得られる画像の1つで、最終的な画像とする前に得られる。天体画像の空間周波数成分に当たるビジビリティのうち、実際に測定した空間周波数成分のみを用い、他を0として、それをフーリエ変換することで得られた画像。(u, v)面上での限られたビジビリティのみを使用すると、真の画像に対してサイドローブが無視できないほど強い観測ビームで観測した画像となることが多く、一般に「汚い」画像となることから、この名で呼ばれる。数学的には、真の画像のビジビリティに対して、標本関数として測定点だけで1、他で0となる分布を乗じたものをフーリエ変換することになるので、ダーティーマップは、真の画像に標本関数をフーリエ変換して得られる観測ビームをたたみ込んだ画像となる。点像は全てのフーリエ成分が等しい画像であることを考えると、標本関数から得られる観測ビームは点像分布関数になる。ダーティーマップから真の画像にできるだけ近いと考えられる天体画像を得る手法として、クリーン最大エントロピー法、スパースモデリングなどが開発され、よく使われている。

2018年04月11日更新

関連画像

ビジビリティの像をフーリエ変換して得られたダーティーマップでは、真の画像とは異なる人工的な模様ができてしまう。これをクリーンなどで処理すると、真の画像に近い画像が得られる。
http://images.slideplayer.com/26/8344579/slides/slide_5.jpg