天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ダークマターハロー

 

よみ方

だーくまたーはろー

英 語

dark matter halo

説 明

ダークマターが自己重力で集まった塊のこと。ダークハローあるいは暗黒ハローと呼ぶこともある。バルジ円盤ハローとともに銀河の基本構成成分である。ダークマターハローにガスが引きずり込まれて集まり、そのガスから星が生まれ、銀河が誕生すると考えられており、ダークマターハローはいわば銀河を宿す母体である。ダークマターハローが銀河の質量の大部分を担っており、星やガスの運動に大きな影響を与えている。渦巻銀河の平坦な回転曲線はダークマターハローが存在する証拠である。
ダークマターハロー同士が重力で引き合い、合体を繰り返し、より大きなダークマターハロー(たとえば銀河群銀河団を宿すハロー)へと成長していくと考えられる。ダークマターハローを直接観測することはできないが、背景天体の形を歪める重力レンズ効果や、ダークマターハローに束縛された高温プラズマから放射されるX線の観測などによって間接的にその存在がわかっている。

2018年08月18日更新

関連画像

背景銀河の奥行き情報 (赤方偏移) と組み合わせ、弱重力レンズ効果を利用して推定したダークマターの3次元分布図。すばる望遠鏡ホームページより説明文とともに引用。(クレジット:東京大学/国立天文台)
https://subarutelescope.org/Pressrelease/2018/02/26/fig4j_s.png