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横断時間

 

よみ方

おうだんじかん

英 語

crossing time

説 明

ある自己重力系を横断するのにかかる時間のことで、系の直径を平均的な内部運動速度(系を構成する天体が動き回る平均の速度)で割ることで得られる。自己重力系では系の運動エネルギーと重力ポテンシャルエネルギーの間にビリアル定理という関係が成り立っているので、平均的な内部運動速度は、系の直径に平均密度の平方根を掛けた量に比例する。したがって、横断時間は系の平均密度の平方根に反比例し、低密度の系ほど長くなる(直径には依らない)。横断時間のこの性質は崩壊時間と同じであり、両者は桁で等しい。横断時間の目安は、球状星団で 100 万年、銀河で 1 億年、銀河団で 10 億年である。

2018年03月06日更新

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