天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

かに星雲

高

よみ方

かにせいうん

英 語

Crab nebula

説 明

おうし座領域にある超新星残骸。ほぼあらゆる波長の電磁波で観測されている。距離約2キロパーセク(2 kpc=6500光年)にあり、半径は1.7パーセク(1.7 pc=6光年)程度である。中心に高速回転(周期33ミリ秒)するパルサーがあり、それが出す強力な放射によりガスの流れが駆動されていると考えられるため、パルサー風星雲(pulsar wind nebula)とも呼ばれる。
観測される形状は中心集中型であり、広がるガスの速度は1500\,{\rm km\,s}^{-1}程度である。中国の記録『宋史』『天文志』や日本の藤原定家の日記『明月記』に記録があるため、1054年に出現した超新星(SN 1054)の残骸と考えられる。メシエカタログ1番(M1)、電波源のケンブリッジ第3カタログ
(The Third Cambridge Catalogue of Radio Sources)144番(3C144)、NGC1952、Sharpless 244など、多数のカタログに登録されている。

2018年04月22日更新

関連画像

かに星雲(ハッブル宇宙望遠鏡)。
https://www.spacetelescope.org/images/heic0515a/