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宇宙定数

 

よみ方

うちゅうていすう

英 語

cosmological constant

説 明

一般相対性理論を創り出したアインシュタイン(A. Einstein)によって、静止宇宙モデルを構成するために考えられた宇宙の定数。ギリシャ文字\Lambdaがよく用いられる。一般相対性理論の基本方程式であるアインシュタイン方程式は高い対称性を持つ。その対称性を失わずに方程式に付け加えることのできる項が宇宙項であり、ニュートン力学にはない効果を持つ。宇宙項の比例定数が宇宙定数である。正の宇宙定数は空間を膨張させようとする。この性質を用いて物質間に働く引力を打ち消し、全体として宇宙を静止させたものが、アインシュタインの静止宇宙モデルである。
宇宙の膨張が発見されると、宇宙を静止させるための宇宙項の必要性はひとまずなくなった。だが、その後も宇宙定数がゼロかそうでないかは何度も取り沙汰された。20世紀終わりに宇宙膨張の加速が発見されると、その最も単純な説明として宇宙項の存在が再び脚光を浴びることとなった。宇宙定数は宇宙全体に広がった、体積あたり一定のエネルギーに対応する。そのエネルギーの絶対値はあまりに小さく不自然であり、その起源については謎に包まれている。フリードマン方程式も参照。

2018年04月18日更新

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