天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

コロナ質量放出

高

よみ方

ころなしつりょうほうしゅつ

英 語

coronal mass ejection(CME)

説 明

太陽コロナ中のプラズマが大量に放出される現象。英語名称の短縮形でCMEとも呼ばれる。米国のOSO-7(Orbiting Solar Observatory 7号機)衛星に搭載されたコロナグラフで発見された。その質量は1012 kgにも達し, 放出速度は30-3000 km s-1である。太陽より放出される角度はおよそ50度程度で時間とともにあまり変化せず、このためCMEのサイズは太陽から遠ざかるとともに自己相似的に大きくなる。全運動エネルギーは1029-1032 erg と典型的なフレアの解放するエネルギーと同程度である。CMEは 一番外側にシェル構造、内側にプロミネンス、それらの中間に空洞という3つの構造よりなる。プロミネンス周辺はらせん状の磁気構造をしており、これが惑星間空間に伝播して惑星間空間擾乱を引き起こす。

2018年04月18日更新

関連画像

*柴田一成「力学的擾乱(衝撃波)とコロナ質量放出」、シリーズ現代の天文学第10巻、桜井他編「太陽」7.5節 図7.21(日本評論社)