天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

コロナホール

高

よみ方

ころなほーる

英 語

coronal hole

説 明

コロナからの放射が極端に少ない領域のことで、太陽全体のコロナ像を見るとコロナにあいた穴のように見えるためにこのような名前で呼ばれている。この存在は地上のコロナグラフによる太陽極領域の観測により1950年代に発見された。極領域のコロナホールからは1 auの距離で速度800 km s-1の速度に達する高速太陽風が吹き出している。太陽活動極大期から極小期に向けて、極から赤道にかけてコロナホールが延びていく時期がある。このとき高緯度から低緯度に向けて延びた構造は特定の経度範囲に何か月にもわたって観測され、そのコロナホール境界より自転速度の緯度依存性を測定することができる。得られた自転角速度は、光球で観測されるものに比べはるかに剛体的な回転をしている。

2018年04月18日更新

関連画像

*赤道まで延びたコロナホール。
原 弘久「コロナ」、シリーズ現代の天文学第10巻、桜井他編「太陽」5.4節 図5.30(日本評論社)