天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

コロナグラフ

 

よみ方

ころなぐらふ

英 語

coronagraph

説 明

日食時以外に太陽のコロナを観測するために考案された観測装置で、焦点面に明るい太陽を遮る円盤を置いてすぐ近くの暗いコロナの観測を可能にする。位置には太陽の回折光や散乱光を遮る絞り(リオストップ)を設置して太陽光の減光率を高める。同様の原理で、明るい天体(恒星)の周りの暗い天体(伴星や太陽系外惑星原始惑星系円盤など)の検出を目的とするステラーコロナグラフもある。これも単にコロナグラフと呼ばれることも多い。ナル干渉計も参照。

2020年03月11日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    コロナグラフの構成と各要素の機能。 すばる望遠鏡ホームページより 。
    (クレジット:国立天文台・ハワイ観測所)。
    http://www.naoj.org/Introduction/instrument/img/CIAO_info.jpg