天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

コーナーキューブ

 

よみ方

こーなーきゅーぶ

英 語

corner cube

説 明

直交した3平面での反射により、入射光の方向に180^\circ光を折り返すための光学素子。ガラスの立方体の1つの頂点を切り出した形状を持つコーナーキューブプリズムや、3枚の直交する平面鏡で構成したコーナーキューブミラーがある。典型的な光学ガラス材BK7で製作したコーナーキューブプリズムは、正面から\pm 5.7^\circの範囲内で入射する光に対し、3つの平面での反射が全反射となるため反射面をコーティングしない状態で効率が最大となる。これより広い角度からの入射に対しては、反射面をアルミなどで金属膜コーティングをしたものが利用される。レーザー測距時のターゲットなどとして用いられる。

2018年09月05日更新

関連画像

*各種プリズム。(a) 直角プリズム、(b) ペンタプリズム、(c) コーナーキューブ。
佐々木敏由紀「プリズム」、シリーズ現代の天文学第15巻、家・岩室・舞原・水本・吉田編『宇宙の観測I』第2版 6.4節 図6.24(日本評論社)
アポロ11号の乗組員によって月面に設置されたコーナキューブのアレイ。地球からのレーザー光を反射して月までの距離を測るレーザー測距に用いられた。(NASA)
https://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEhelp/ApolloLaser.html