天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

座標時

 

よみ方

ざひょうじ

英 語

coordinate time

説 明

アインシュタイン(A. Einstein)の特殊相対性理論によれば、ニュートン力学のような絶対的な時間は存在せず、時間と空間を一緒にして4次元の時空間として考えなければならない。このように、時間も1つの座標としてとらえて定義した時刻を座標時と呼ぶ。
実際にこのような枠組みで定義された座標系には、太陽系重心を原点とした太陽系準拠系(BCRS)、地球重心を原点とした地球準拠系(GCRS)があり、両者は一般相対性理論に基づく変換により結び付けられている。とくに、太陽系準拠系における時刻を太陽系座標時(TCB)、地心準拠系における時刻を地心座標時(TCG)と呼ぶ。
似たような時刻系に力学時がある。太陽系力学時と地心力学時は座標系が異なるので歩度(進み具合)も異なるはずであるが同じ1秒を採用している。このため力学時で表現すると太陽系準拠系と地心準拠系で長さのスケールが異なることになり、結果的に天文定数が定数でなくなるなどの問題が生じる。したがって、現在では力学時よりも座標時の使用が推奨されている。天文定数系も参照。

2018年05月08日更新

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