天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

共動座標

 

よみ方

きょうどうざひょう

英 語

comoving coordinates

説 明

宇宙膨張とともに目盛が拡大する空間座標。固有時間と組になってロバートソン-ウォーカー計量の4次元時空座標として用いられる。共動座標は宇宙の物質に対して静止しており、共動座標から観測される銀河の分布や宇宙マイクロ波背景放射は大局的にみて等方的である。特異運動を無視すれば、銀河は共動座標に張り付いていると見なせるので、任意の2銀河の間の共動距離は時間によらず一定である。また、もし銀河が生成や消滅をしないとすれば、単位共動長で定義される体積(単位共動体積)当たりの銀河の個数も時間によらず一定となる(実際は銀河は進化しているので個数は増減する)。共動長に対応する物理的長さはスケール因子に正比例する。通常、共動座標の単位には現在の宇宙の物理的長さを用いる。赤方偏移 z の宇宙における 1メガパーセク(1 Mpc=326万光年)の共動長に対応する物理的長さは 1/(1+z)\,{\rm Mpc} である。遠方宇宙の観測においては、銀河の空間分布や数密度は共動座標で表し、自己重力系である銀河や銀河団の大きさは物理的長さで表すことが多い。

2018年04月20日更新

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